
皆さんこんにちは!
今回はLINE@コミュニティ限定コラム記事をブログでも、そのままご紹介したいと思います。
テーマは「声帯構造の男女差」というタイトルでいってみましょう!
「声帯構造は男女で違いがある?」「なぜ女性の方が声が高いの?」というような疑問をスッキリさせてもらえれば嬉しいです。
では、いってみましょ〜!
この記事の目次
声帯構造の男女差
まず、もともとの声の高さは声帯の長さと太さが関係します。
これは、グランドピアノの弦をイメージしてもらうと分かりやすいですね。
左端は長い、右端は短い。
音を発生させる動きは違えど、声帯もピアノ弦も振動体としての機能は同じです。
では、ポイントをまとめて進めていきましょう!
ポイント①声帯組織の男女比
声帯は、男女比で約3:2という長さ割合です。
男性が3としたら女性は2ということです。(あくまで平均です)
それに加えて、他の筋組織同様に声帯の質量も男性の方が大きいので男性の声のほうが低くなることが多いということです。
ポイント②伸張力の男女差
これは男性のレッスン生から質問がよくあるのですが
「女性の方が歌がもとから上手い人が多くないですか?」とか
「女性の方がファルセットが強くないですか?」または「強くなりやすくないですか?」
という疑問を持つ方が多いようです。
では、先ほどの男女比3:2を思い出してください。
それからイメージしてください。
一方は3メートルのゴム、一方は2メートルのゴム。
このゴムを同じ力で引き伸ばします。
どちらが先に最大張力まで到達しますか?
答えは2メートルのゴムです。
これを声帯と考えてください。
伸張力のテンションは声帯が短いほうが早く強くかかるのです。
これが、「女性の方が伸張力が早く育つ」や「女性のほうがファルセットが強い」割合の多い理由です。
裏声に関しては女性の方が物理的なアドバンテージを持っています。
男性:女性比で声帯の長さは約3:2です。
物理的に3メートルのゴムと2メートルのゴムでは最大張力が早くかかるのは2メートルのゴムです。
女性のファルセット発達が早いことや、声のミックス段階が早い理由にこれも関与します。— U-ma☆ボイトレマニア (@MVS_music) 2018年4月11日
少し付け加えると。
この記事では分かりやすく男女差で話していますが、中には女性でもテストステロン(男性ホルモン)分泌の多い方で声が男性のような質感や低さという方もいらっしゃいますし、その逆で男性でも女性のように声が高い方もいます。
要は、性別差ではなく声帯構造によって声質や高低差は生まれるということになります。
これも誤解が多いですが、声の高さに比例するのは性別差ではありません。
声帯の長さです。
女性でもテストステロン(男性ホルモン)が多く分泌されるような方は声帯が長くなる傾向があります。
そうなれば女性でも、男性のように声が低くなります。— U-ma☆ボイトレマニア (@MVS_music) 2018年4月11日