皆さんこんにちは!
今回は「歌唱表現について」書いてみたいと思います。
歌を習ったことのあるシンガーの皆さんは今まで「気持ちを込めて歌いなさい」と言われた経験はありませんか?
そして「気持ちの込め方」が分からなかったり、「気持ちを込められない自分」のことをシンガーに向いていないと思ったりしたことはないですか?
悩むシンガーが多い反面で、「気持ちを込める」方法を論理的に説明してくれる人や、情報はありません。
ということで、今回は「表現」に踏み込んだ記事を書いてみたいと思います。
言葉を文字で捉えてはいけない
皆さんは普段、小説などは読みますか?
私は本が大好きなのでよく読みます。感動的な小説を読んで泣いてしまうことなどしょっちゅうです。
ここで考えてみましょう。
なぜ文字(言葉)の羅列を見て、涙が出るのでしょう?
答えは、文字を頭の中で具現化(イメージ)してしまうからです。
例を出してみましょう。
誰かの声に気づき ぼくらは身をひそめた
公園のフェンス越しに 夜の風が吹いた夜空ノムコウ
これは皆さんご存知の「夜空ノムコウ」の中に出てくる歌詞です。
さて、ぼくらって何人ですか?
公園は狭いの広いの?
フェンスの古さや色などは?
風の匂いは?
「ぼく」はどんな気持ち?
答えは、ありません。一人一人違います。
ですが感情がこもっている人は、歌詞を文字ではなく、その人のイメージ(時に映像)で歌っています。
多数のシンガーは、この歌詞を見て、「ダレカノ〜 コエニ〜 キヅキ〜♪」となってしまう人が大半です。
聴き手に、情景や温度が伝わらないのです。
これは普段の会話でも同じです。
トークが上手い人は「昨日さ、こんなことがあってさ、そしたら隣にいた◯◯ちゃんがさ〜」と喋っていても言葉ではなくイメージを伝える為に、聴き手もイメージを共有できるので笑いが起こったり、感動したりします。
まずは自分が感動する
過去にTweetした通り、まずは自分が感動することが大事です。
「歌で人を感動させたい」とは、よく言いますが、まずは「自分が感動しているのか」が大切です。
— U-ma☆ボイトレマニア (@MVS_music) 2018年2月16日
自分が歌詞からイメージを創り出すことで、その感動を聴き手に伝えられるチャンスがやってくるわけです。
まずは、自分が感動するために歌詞からイメージを汲み取っていく。
それが伝えることに繋がります。
当たり前ですが、歌は文字を伝えるものではなく、感動や、楽しさ、切なさ、などの感情、感動を伝えるものなのです。
ですが、ボイストレーニングを続けていくと「歌い方」や「発音」のみに意識を傾けることで、表現の質が下がるシンガーが本当に多いです。
そうなると綺麗な発声でも、表現が無機質になる最悪なパターンに陥ります。
何度でも言いますが、まずは自分が感動できることが大事です。
Music Videoを観る
ここまでの説明で、ピンと来ない方は色んな曲のMV(MusicVideo)を観ることをオススメします。
特に最初は分かりやすいドラマ調、ストーリー調のものですね。
これも経験があると思いますが、同じ曲でもMVや、映画のエンディングで流れたのを聴くと感動が100倍くらい増します。笑
これこそ言葉に映像が加わることで、イメージがハッキリと聴き手と共有できたパワーです。
歌はただの文字とメロディーではありません。
情景や感情、感動を共有できるパワーを秘めています。
まとめ
まとめ①歌詞は文字ではなくイメージで捉える
まとめ②まずは自分が感動する
まとめ③MVを観て、イメージが加わったパワーを体感する