皆さんこんにちは!
今回の記事はシンガーさんや、表現者の方向けかもしれませんが「目立つためのギャップ(個性)」について書いてみたいと思います。
それでは、いってみましょう〜!
学校ではオールマイティーが大事
僕の言う「ギャップ」について考えていく際に、まずは対局のものを知る必要があります。
一番説明しやすいのは「学校」です。
例えば、学校では英語で100点を取っても、数学が5点だとダメです。
分かりやすく平均点というものがあり、全体の点数を上げないと短所となる教科が足を引っ張るのです。
特に入試なんかになると、苦手な教科を持つ生徒は「足切り制度(1教科でも設定点数を下回れば不合格)」を設けている学校には絶対に受かりません。
学校教育では、全体を万遍なくオールマイティーに網羅しないといけないのです。
要は、『短所があってはいけない』ということですね。
表現者はギャップが必要
もちろん、短所がないことを否定するわけではありません。
「なんでもできる」ことは素晴らしいです。
しかし、この記事はシンガーや表現者、あとは趣味レベルでも歌に個性を持たせたい方が見る前提なので全く違う考え方を書く必要があります。
この間、1人のシンガーソングライターの生徒さんが、
「上手くライブのMCで喋れなくて困ってます。歌う時は気持ちが入るんですけど・・・。」と相談してきました。
ここで、学校的な考えでは『喋れるようにしなければいけない』となりますが、僕は全く逆の考えです。
『そのまま喋らなくていい』です。
表現者として、しかもこれから世に出ていきたい者としては目立つことが必須です。
目立つということは、面白いことをしたり、騒いだりすることだけが方法ではありません。
目立つ1つの方法は『ギャップ』を使うです。
ライブに順番に出てくるシンガー達が流暢に話せば話すほど、その生徒さんはライブ空間にギャップを発生させる人になります。
MCの時に「オドオド」として、「自信がなさそうに」していたのに歌い出すと別人のように変わることは、僕から見れば長所です。
その個性を絶対に使うべきです。
周りに溶け込むように「話す訓練」など全くしなくて良いですね。
溶け込むと目立たなくなるんですよ。
他にも、「吃音症」のシンガーさんもいますが最高の個性ですね。
シンガーが喋るときに「吃る」なんて、僕からしたら最高のギャップです。
そういった生まれ持った個性に自信を持って、自分を表現していくことが表現者としての最強の武器になります。
ここで大事なことは、自分の得意なものが『歌うこと』であれば『話すこと』ができなくても全く問題ないということです。
アーティストは英語が100点で、数学が5点の方が、ギャップがあって目立ちます。記憶に残るんですよ。
皆さんご存知のゴールデンボンバーさんなんて楽器弾けないことが良いんですよ。
もう訳わからないですよね。笑
要は、あなたの得意なこと、もしくは短所と思っているけど周りと違うものがギャップになって個性になる訳です。
ボイトレと個性
ボイトレは声を自由に扱うように訓練することです。
その「自由」という言葉の持つ意味は「楽に出す」という意味も勿論持ちますが、あえて「バランスを崩す」ことや「苦しく出す」ことも可能なわけです。
曲によって、そのシンガーのイメージに応じた声を体現するためにボイトレは存在します。
「ここは綺麗にも出るけど、あえて叫ぼう」とシンガーが決定すればそのように声を体現しますし、「ここは綺麗に美しく出そう」と思えばそのように出すことになります。
発声学の権威でもあるリードも『声質の最終決定はシンガーの気質そのものである』と書き残していますが、正にその通りです。
表現というものはシンガーの個性に委ねられており、その個性を体現するためにボイストレーニングが存在します。