皆さんこんにちは!
今回の記事は「発声の正解は感覚(フィーリング)で必ず分かる」です。
では、いってみましょ〜!
歌声の音質は声帯の状況を反映する
まず重要なことは、『歌声が自然で伸びやかに聴こえる歌手というものは当然、声帯の振動状態は良好である』ということです。
声は目に見えないから悩むんだけど、実際は見えるんですよね。声帯で起こる正しい反応は音質に出るし、反対もそう。例えば、完璧な発声音質の時に内視鏡を突っ込むと声帯は必ず正しい動きをしていることは反論の余地がない真実です。
初ツイートから濃くてすいません、よろしくお願いいたします。笑— U-ma(ユーマ) (@MVS_music) 2017年6月22日
以前のツイートでも呟いていますが、音質というものは音質を構成する要素を全て含んでいる訳です。
僕は、普段この声帯運動状況と、音質との関係を『鏡の関係』と言っています。
感覚もまた、声帯の状況を反映する
続いて、今回のテーマである『感覚(フィーリング)と発声との関係』です。
果たして、感覚とは何でしょうか?
医学的に答えると、「感覚器が、感知したものを脳へ伝達し、快・不快が決定されること」です。
例えば、腕の皮膚を軽くつねってみてください。
軽くつねっているうちは、何とも不快感はありません。
しかし、徐々に強くつねっていくと、そのうち痛覚を感知し、脳へと強い不快感を知らせます。
「これ以上、負担がかかるとマズイ!(怪我をする)」と知らせてくれているのです。
これは、触覚や痛覚を感じる神経が皮膚に分布されているためです。
では、声帯や喉の組織はどうでしょうか?
発声中に声帯運動が滑らかな状態では、もちろん感覚受容器は何も不快感を伝えません。
しかし、技術的な問題や、声区バランスが抱える問題などにより、声帯運動がスムーズに行えなくなった途端、一気に感覚受容器はその不快感を脳へと伝達します。
結果、「これ以上負担がかかるとマズイ!(声が裏返る、喉を痛める)」と、喉に不快な症状を感じることになります。
音質が正しいと、必ず感覚(フィーリング)も良い
今の発声に違和感や、苦痛がある場合は、たとえ誰に「その感じ良いよ!」って言われても間違ってます。
発声バランスが整った瞬間は例外なく自分自身が1番良く分かります。
— U-ma(ユーマ) (@MVS_music) 2018年1月24日
トレーニングを経て、正しい音質を獲得すると、例外なく感覚も良くなっていきます。
なぜかというと、効率の良い声帯運動状態から、不快信号は間違っても送られないからです。
ですので、例えば「感覚が苦しいのですが、これは正解ですか?」という種類の質問は、何らかの問題をまだ抱えていることを示しています。
まとめ
まとめ①歌声の音質は声帯の運動状況を反映する(鏡の関係)
まとめ②発声(声帯運動)に何らかの問題が発生すると不快信号が送られる
まとめ③歌唱音質が改善されていくにつれて、感覚も改善されていく