皆さんこんにちは。
それはさておき、今回は『モノマネ』をテーマに記事にしてみたいと思います。
僕が普段レッスンで取り入れている『当てトレ』と呼ばれるトレーニング(もとはフースラーが考案したアンザッツ)は一種のモノマネです。
地声・裏声の純化を終えると、声を深くしたり、平べったくしたり、押したり、引いたりということを行います。
これは筋力に対しても良いアプローチですが、神経発達においてかなり重要なトレーニングとなります。
では「モノマネ」が声に与える影響を書いていきます!
モノマネが上手い=声の扱いが器用
皆さんがカラオケに行った時にも「モノマネ」が得意な人はいますよね?
その人は歌が上手いか下手かと言ったら確実に上手い部類に入ると思います。
何故なのかというと、自分のイメージ通りの声を出しているからです。
声の扱いが器用なんですね。
例えば、高音がキツイとか、低音が薄いとか、声量や音程の問題が残っていたとしても、「おー、上手いな」と思えるレベル。
これは一見、生まれつき喉に才能があると思いきや違います。
『耳』です。
聴いた声質を正しく理解できているので「こんな感じかな?」と同じように喉をセットアップさせるように試みることができるわけです。
声の成長においては「聴覚」の発達が必ず必要になります。
この「聴覚」というのは音程はもちろんですが【音質】を聴き分けられる能力です。
この能力は後天的に鍛えることが可能です。
1番簡単な練習方法は「モノマネ」であり、自分の思い通りに声を柔軟に操る訓練に最適です。— U-ma(ゆーま)/ボイトレ本執筆中♪ (@MVS_music) 2019年3月25日
1種類の声のみを扱う危うさ
例えば、常に甲高い声のみを意識的に出し続けたシンガーは以前の記事で紹介したアンザッツ2ができないことが多いです。
これは低音域でも引き上げ筋を使う癖が付いており、深い響きを作れないことに起因します。
こうなると引き下げ筋が関与する裏声高音域にも影響が出てくることになり裏声レンジの拡大・地声の低域拡大に問題が発生します。
ここで言いたいことは、表現の中で「甲高い声」を使うことは全く問題ありません。
表現はセンスであり、正解がないので自由です。
ただ、全く使わない発声パターンや、使われにくい筋肉が存在していることが問題なのです。
どのような表現を選択するにしろ、色んな筋肉を使った声を出しておくと声の成長、表現の成長に繋がります。
ただ「モノマネ」は訓練においてのみ重要視することを忘れずに。
沢山の声種を扱う訓練だということですね。
— U-ma(ゆーま)/ボイトレ本執筆中♪ (@MVS_music) 2019年3月25日
まとめ
まとめ①普段から色んな声を聴くことを楽しむ
まとめ②ちょっと真似てみる(できなくてもOK)
まとめ③すると自分の得意な出し方、苦手な出し方が分かる