皆さん、こんにちは!
今回は、ボイトレに関する考え方(マインドセット)に関する記事です!
Twitterでも呟きました、「ボイトレに根性不要論」について書いてみたいと思います。
スポーツにおける、うさぎ跳びのような、いわゆる【根性論】はボイストレーニングでも一番不必要なものです。
— U-ma☆ボイトレマニア (@MVS_music) 2018年5月30日
ぜひ、最後までご覧ください!
そもそも根性って何?
先ずは、そもそもの『根性』の意味をハッキリさせる必要があります。
大辞林によると根性とは、
①生まれつきの性質。根本的な考え方
②苦しさに耐えて成し遂げようとする強い精神力
大辞林による「根性」の定義
と書いてあります。
この①番は「性根(しょうね)」のような、もともと個人に備わっている考え方を指すもので、今回のテーマである「根性」とは意味が違いますね。
今回のテーマの『根性』とは、まさに②番の苦しさに耐えて成し遂げようとする強い精神力のことです。
苦しみに耐える
苦しさに耐えることで歌を上達させようとする際たる例は、「自分の届かない高さの音に、苦しみに耐えながら何度もガムシャラにトライし続ける」ものです。
この方法は断言しますが、絶対に何も成し遂げられません。
なぜそう言えるのかというと、声を作り出している全ての要素を無視しているからです。
例えば、片手で5キロの鉄アレイしか持ちあげられないアナタが、30キロの鉄アレイを持とうとするとどうでしょうか?
そう、上がりませんね。
では、ここで『根性』の登場です!
根性のパワーで上げてみましょう!!
・・・無理です。(ひょっとすると筋断裂ですね。)
鉄アレイを握って腕を曲げる際に必要な、上腕二頭筋の筋力を完全に無視しているからです。
このような話が、歌では頻繁に起こります。
などなど。
冒頭の「自分の届かない高さの音に、苦しみに耐えながら何度もガムシャラにトライし続ける」というのはポリープの最も多い発生原因ですので注意してください。
知っていても知らなくても
先ほどの鉄アレイの例で出てきた、上腕二頭筋の筋力は、本人が知っていても知らなくても30キロの鉄アレイを持ち上げる際に必ず必要なものです。
歌においても同じことが起こります。
知っていても、知らなくても歌上達において必要なものが揃わないと、歌は上達しません。
鉄アレイを上げる際は、めちゃくちゃ根性がある人よりも、上腕二頭筋が発達している根性無しの人のほうがパフォーマンスが良いことになります。
まとめ
もちろん、「気持ちの強さ」や「人間力」はパフォーマンスの面で、素晴らしい歌声には必要不可欠ですがボイトレにおいてはトレーニングをロジカルに進めていくことが最重要です。
まとめ苦しみに耐えて成し遂げようとするボイトレ法は絶対に上手くいかない