そもそも声帯は意識的にコントロールできるのか?

      2017/10/04




こんにちは!
ボーカルスクールMVS公式ブログをご覧くださり、ありがとうございます。

本日は、とても重要な題材をテーマに記事を書いてみたいと思います。
それは『そもそも声帯は意識的にコントロールできるのか?』というテーマです。

私自身もトレーナーになる以前に6年間ほど様々なボイストレーニングを受けながら練習していました。
その時に常に頭で考えていたのは「しっかりと喉(声帯)を閉める」や「喉(声帯)を開ける」だったり、時には「声帯を部分的に閉める」「一点のみ接触させる」といった具合のコントロールです。

こういった直接的なコントロールは本当に可能なのでしょうか?

答えはNOです。

 

体の構造上、声帯は意識的に動かせないという事実

このNOという答えは私自身が個人的に言っているわけではなく、身体的に、医学的に絶対無理なんです。残念ながら。

6年のトレーニングの末に上達が見られずに落胆し、自身の知識をしっかりと深めようと医学院へ入学し喉の構造、筋学、神経学を学ぶ中で最も衝撃を受けたことは、
声帯を動かす筋肉は不随意筋(平滑筋とも言い自身のコントロール意志が及ばない筋肉のこと)である
ということです。

自分自身が直接的に声帯をコントロールできると考えながらトレーニングを実践していたので落雷にあったかのような衝撃を受けたのを今も覚えています。
声帯を動かす数ある筋肉の中で主要な披裂筋輪状甲状筋の2つを例に挙げてもよいのですがWikipedia情報であっても、2つの筋肉ともに平滑筋という表記がされています。(これは医学書でも同じです)

では直接的にコントロール不可能とはどういう意味か? この問いに答えていきましょう。

 

意識的に動かせない理由は神経支配にある

ブログをご覧の皆さん、今すぐ胃を動かしてください。いや、腸でもいいですよ
こう言われて、すぐさま動かせた方はいますでしょうか?
一人もいないはずです。なぜなら胃や腸は直接動かすことのできる神経支配を受けていない部分だからです。

内臓は人間が直接コントロールできないような神経(迷走神経の枝)の支配を受けています。なので直接意志の力では動かせないんですね。

では声帯の主要な筋肉の2つはどうでしょうか?
披裂筋は(反回神経=迷走神経の枝)
輪状甲状筋は(上喉頭神経=迷走神経の枝)
ともに内臓と同じ神経支配を受けます。

こういった医学的理由から直接コントロールすることは不可能なんです。

発声の上達に一番大切なことは練習量ではありません。
正しい情報に基づく練習であり、正しい練習の練習量なんです。この当たり前な原則は私自身が遠回りをしてきて断言できます。

情報社会で沢山の情報が錯綜しています。そして正しい情報を選別する方法は裏付けを取ること以外にありません。これはボイストレーニングに関する情報でも同じことなんです。
人間の体の構造上、直接的意志では決して動かせないものを必死で何年も思う通りに動かしてやろうとするのではなく、正しい上達への道筋を知ることで着実に上達していってもらえれば幸いです。(声帯のコントロールは間接的な方法で可能になります。この辺りは読者様の情報過多での理解混乱を避ける為、次回以降に改めます)

引き続き、発声上達の為の有益な情報をUPしていきます。
今回は「声帯はそもそもコントロールできるのか?」についてでした!

最後までご覧くださり、ありがとうございました!

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20歳より音楽活動をスタートさせ様々なボイストレーニングを6年ほど実践してきたが上達せず断念。その後、医学的な観点からのアプローチが必須であると気付き医療学院へ入学し首席で卒業する。 コーネリウス・リード著「ベルカント唱法」の完璧な発声理論に感銘を受けトレーニングを再開し、声区融合(ミックスボイス)を完成させることに成功。 現在、ボーカルスクールMVSでの指導に加え、正しい声の知識を全国へ普及するべく様々な活動を行っている。

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