皆さんこんにちは!
今回は「歌うだけでも歌は上手くなる?」というテーマで書いてみます。
ぜひ最後までご覧ください。では、いってみましょう〜!
練習(ボイトレ)と試合(歌)の違い
皆さんはスポーツなどをしていた経験はありますか?
例えば、野球を例に取りましょう。
選手たちは普段、ノックでゴロやフライを捕球したり、素振りでフォームを確認したり、筋トレをしたりと練習メニューをこなします。
そして、ひたすらそういった練習を何日も何日も乗り越えて試合に挑みます。
これを、歌で考えてみましょう。
スケール練習や、呼吸の練習といったものは「歌」というものの中の1部分を切り取ったトレーニングです。
野球で言うとノックや素振りですね。
日頃から、ひたすらゴロを受けるトレーニングを繰り返したとしたら、試合になっても捕球できるようになります。
これは、なぜなのか?
当たり前ですが体が捕球パターンを覚えたからです。
当たり前すぎて、当然のように聞こえますが、あのイチローでも最初は捕球パターンをコーチに教わったはずです。
そして上手く捕球から投げるまでの動作を何度も何度も繰り返したはずなんです。
練習というのは言い換えると「ある行動パターンの反復」です。
反復することで体が技術を体得します。
野球の試合をいくら繰り返しても反復回数が少なすぎるんですね。(ゴロの捕球だけを考えても効率が悪すぎます)
そして、正しい行動パターンがある反復回数を超えてくると、どうなるでしょうか?
野球選手が捕球から送球へと流れるように動作するように。
ピアニストが滑らかに鍵盤を弾きこなすように。
サッカー選手が狙ったところだけに集中して蹴り出すように。
発声も、その領域に入っていきます。
結論を書くと「歌だけをひたすら歌っていても、歌の上達にとっては効率が悪すぎる」ということです。
練習とは言い換えると【ある行動パターンの反復】です。
野球の捕球練習も、何度も何度も、捕球動作のパターンを繰り返すことで脳が動作パターンを体得します。
楽器、スポーツ、勉強、言語、全てです。
もちろん歌もです。
様々な正しい発声パターンの繰り返しがボイストレーニングです。— U-ma☆ボイトレマニア (@MVS_music) 2018年5月2日
歌は実践
歌う場面は、自分の表現を練習で培った技術に乗せて解き放つ実践です。
もちろん歌の中で、抑揚や、リズムなど、修正できることもあります。
ただ、やはり歌うことだけをひたすらに行うのはオススメできません。
問題点を整理することが甘くなりやすいです。
リズムが悪いならリズムだけを切り取って集中的にトレーニングをしたり、曲中で地声から裏声への切り替えができなければ同じ音程幅で、そのパターンを切り取ってトレーニングするほうが効率が良いんです。
普段のトレーニングを、やみくもに行わず実践練習(歌うこと)と個別練習(スケールなど)をきっちり理解して分けながら行ってください。
まとめ
まとめ①練習というのは「ある行動パターンの反復」
まとめ②ボイトレは練習、表現(歌うこと)は実践
まとめ③歌うことだけを続けるのは、歌上達への効率が悪い