皆さんこんにちは!
今回は、筋力衰退について触れておこうと思います。
筋力衰退の原因は大きく分けて2つあります。
「筋肉を使わなくなることで起こる筋萎縮(きんいしゅく)」と「筋肉に過剰に負荷をかけすぎるオーバーワーク」です。
今の時点では、難しく感じるかもしれませんが大丈夫です。
読み終わる頃には理解できるように記事にするので是非最後まで読み終えてください!
では、いってみましょ〜!
筋萎縮とは?
私は中学生の頃に重度の気管支炎にかかり一ヶ月ほど入院したことがあります。
絶対安静で、ずっとベッドに横になっていた後に、症状が治り病院のベッドから降りて歩いた際に驚きました。
と恐怖を感じました。
これを医学的には廃用性筋萎縮(はいようせいきんいしゅく)と言います。
簡単にいうと「使わない筋肉は必要ない」と体が自動的に衰退させていくということです。
このメカニズムは声の筋肉にも当てはまります。
ただ、安心して欲しいのは筋萎縮は数ヶ月単位で全くトレーニングをしないという位じゃないと起こりません。
オーバーワークとは?
例えば、一気に筋肉隆々になろうと思いトレーニングジムへ行き、ヘトヘトになるまで長時間筋トレを毎日続けるとどうなるでしょうか?
実は、筋肉が付くどころか、筋肉が痩せるのです。
これをオーバーワーク(タンパク分解)と言います。
筋肉に負荷をかけすぎることで筋肉を構成するタンパク質が分解されてしまい痩せていく現象です。
これも声の筋肉にも当てはまります。
例えば一気に声帯を取り巻く筋群を強化しようとして3時間も4時間も地声や裏声の強化メソッドを毎日繰り返すなどした場合、長期間行っているにもかかわらず声量が全く伸びないという事態に陥ります。
レッスン時でも「練習時間はどのくらいですか?」などの質問で、長すぎる場合や負荷がかかりすぎる場合は自制させることが多々あります。
オーバーワークは成長欲が強すぎるシンガーや、真面目すぎるシンガーが陥りやすい傾向があります。
負荷のバランスが大事
ここまで少し難しい内容を書いてきましたが、この章で終わりです。
要は筋肉を効率よく強化するためには『極端に負荷をかけすぎても、極端に負荷をかけなさすぎてもダメ』ということです。
数ヶ月単位でトレーニングを一気にやめると筋萎縮が起こる可能性が高くなります。
かたや、短期間で一気に負荷をかけすぎるとオーバーワークとなるのです。
各々、トレーニング時間の違いというものは実力に応じてありますが一つの目安として、ロングトーンを用いての単純負荷の場合は1日20分〜30分位でOKです。
(5〜10分ずつ分割で朝昼晩と行ってもOKです)一回の負荷トレーニングは長くても45分〜50分では終えてください。
結局、今までの記事でお伝えしてきたように長期間の計画立ったトレーニングが一番効率よく、安全に筋力強化を達成できるということです。
まとめ
まとめ①筋力低下の原因には「筋萎縮」と「オーバーワーク」の2つがある
まとめ②負荷トレーニングは長期間休むと筋萎縮を起こす
まとめ③負荷トレーニングは無理矢理に長時間、負荷をかけすぎるとオーバーワークになる
まとめ④長期間の計画立ったトレーニングが一番効率よく、安全に筋力強化を達成できる