皆さんこんにちは!
今回のテーマは『頭声を判定する方法』です!
LINE@コミュニティに寄せられる質問でも最近多いのが、
「当てトレ4や6の頭声ができているか分かりません」といったものです。
その疑問に対しての回答を、このブログ記事では書き残していきます。
では、いってみましょ〜!!
この記事の目次
頭声の特徴
まずは裏声の中で特徴的な声である「頭声」を復習してみましょう。
発声学者のフースラーは純粋な頭声の特徴として、
「漂う声」「芯がない」「声帯が全長に渡り隙間を残す」「まろやかな音質」「開いた音質」
などと書き残しています。
かなり端的に説明すると、
「裏声に鋭利な印象や、強く押し出す印象、芯を持たせる印象、を与える筋肉群を弛緩させた声」とも言えます。
その裏声は、ソプラノ歌手が得意とする芳醇でまろやかな声です。
頭声の印象は「前面に強く押していない」「声を吸い込んでいるような」印象です。
当てトレ4や6の狙い
すでに動画や記事で解説済みの当てトレ4や6の狙いについても少し説明していきます。
当てトレ(アンザッツ)は狙った音質を習得し、発声することで局所的に筋負荷をかけたり、神経発達を起こさせる訓練です。
例えば、当てトレ4の場合は先ほど述べたように「音を押し出すための筋肉」や「音に芯を加える筋肉」が弛緩する代わりに、「口腔内を広げる筋肉」や、その運動に対抗牽引を施す筋肉が動き出します。
【各筋肉の説明などはこちらの過去記事をご覧ください】
このように、狙った筋肉に負荷をかけたり(筋負荷)、狙った筋肉を弛緩させたり収縮させたり(神経発達)することが可能になる訳です。
判定する方法
判定する方法は簡単です。
頭声にあまり必要ない筋肉を使った裏声から、頭声に向かって移動します。
判定の順序は以下の手順です。
順序①裏声を前にしっかり押し出すように発声する
順序②そこから振り子のように後方へ響きを移行させる(声を吸い込むように)
この流れが上手くいくと、声を前に位置させたり、芯を持たせたりする「声帯筋」「披裂筋群」「仮声帯」の関与が徐々に弱くなり、逆に頭声に必要な「茎状咽頭筋」や「口蓋喉頭筋」「胸骨甲状筋」などの関与が強くなってきます。
このような音質の変化を操れるかどうかを一緒にチェックしてみましょう!
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