皆さんこんにちは!
今回は呼気(息を吐く)について書いてみます。
それではいってみましょう!
普段と歌う際の呼気圧の違い
twitterでも呟きましたが、通常呼吸と歌唱時の呼吸との違いを知らない方が大半だと思います。
ここが、今回の記事では肝になります。
あまり知られていませんが、通常呼吸時には呼気圧は全くかかっていません。
通常呼吸時には吸気筋の弛緩によって勝手に呼気圧がかかります。— U-ma☆ボイトレマニア (@MVS_music) 2018年2月22日
※上記Tweetに少しだけ訂正を加えます。
『通常呼吸では努力性の呼気圧はかかっていない』が正しいですね。
続いて、これも重要です。
スクールのトレーニングでも、なぜ呼気圧をしっかりかけるトレーニングを毎回行うのかというと普段の呼吸では一切、歌唱時ほどの呼気圧を使っていないからです。言い換えると呼気筋を使っていないことが多いということですね。
— U-ma☆ボイトレマニア (@MVS_music) 2018年2月22日
上の2つのTweetで何が言いたいのかというと、歌う際の特にロングトーンや、スタッカートのように呼気圧を維持したり、高めたりするような、筋運動を普段の生活の中では使うことが少ないということです。
これは意識して鍛えるほかありません。
そして呼気圧を強める筋肉群は主に腹部の筋肉です。
簡単なトレーニング方法
簡単に行える呼気圧に耐えるトレーニングを紹介します。
トレーニング①バースデーキャンドル法
これは有名ですね。
腹式で吸い込んだ空気を『2〜3センチ前のキャンドルを消さないイメージ』で少なく吐いていきます。
息を止めながら、息を吐くという相反する力が呼気圧です。腹部に若干、張りを感じられると思います。
トレーニング②スタッカート法
これは、腹式で吸い込んだ空気を『なるべく鋭く短く、切りながら』吐きます。
口の形は「ふ」でも「は」でもOKです。
一般的にはドッグブレス(犬の呼吸)とも言われることがあります。
このトレーニングの際も呼気圧がかかるので腹部が短い呼吸に合わせて動く(弾む)と思います。
トレーニング③体幹トレーニング
最後に呼吸を伴わずに行えるものとして体幹トレーニングを挙げます。
筋肉運動には主に「動かす」と「耐える」があります。
腕立て伏せや、腹筋運動(体を起こす)などはダイナミックな筋運動によるトレーニングですが、努力性呼気圧に必要なのは「耐える」筋トレです。
様々な体幹トレーニングは、同じ姿勢を維持することで腹部や背部の筋肉に負荷を与えます。
呼気圧強化の条件に当てはまるのでオススメですね。
まとめ
今回は呼吸について、呼気に特化してみましたが一番大切なのは声帯レベルのトレーニングです。
声帯自体の筋力や技術が伴わないと呼吸がいくら上手くても意味を持ちません。
そこを理解しながら楽しく練習に励んでください!
まとめ①通常呼吸と、歌唱時は呼気の圧力が違う
まとめ②呼気圧を強めるには、意識的にトレーニングを行うことが必要
まとめ③ボイトレで1番大事なのは声帯レベルのアプローチ