ボイトレの基本!【歌のレッスンで守るべきルール】

皆さん、こんにちは!

歌声クリエイターの(ゆーま)U-maです!

 

今回は音階練習などを行う際の心構えを1つご紹介したいと思います。

それは『音階を滑らかに歌うこと』を意識するということです。

 

 

現在の日本国内における、ほぼ全てのボイストレーニングは歴史を遡っていくと「ベルカント歌唱」に帰結します。

簡単に言うと、このベルカント式のトレーニングというのは、かつてそのボイストレーニング方法で幾人もの大歌手を育て上げてきた自然法則的な練習方法を、近代医学の発展において医学的な観点からも効果を証明されたボイトレ方法です。

 

 

そんなベルカント式トレーニングの基本となるのが今回の記事のテーマである「滑らかに歌う」です。

 

 

今回もなるべく簡潔に分かりやすく説明していきたいと思います。

では、行ってみましょう〜!

「滑らかに歌う」とは?

まずは滑らかに歌うことと勘違いしやすいのは小さな声で歌ってしまうことです。

滑らかに歌おうとした途端に声量が一気に落ちるシンガーさんも多数いますが、声量を下げる必要は全くありません。

ボイストレーニングにおいて極端に小さな声を扱う場面は殆どありません。

 

それは声帯を動かす筋肉や、喉を支える筋肉への負荷が全くかからないことや、神経発達を促す際に意味を持たないことが多いからです。

 

滑らかに歌うとは、流れる音符をしっかりと繋げて歌うことです。

 

一息で歌唱するべき時に、メロディが切れたり、音符を繋げた際に音程が狂ったり、音量にムラができたりするようなパターンは極力意識的に避けるように訓練しましょう。

 

 

一息で歌唱するメロディをなるべく美しく滑らかに処理することで正しいトレーニングの原則を守ることに繋がります。

どんな効果があるの?

滑らかに一息でフレーズを処理することで、肺の空気を声帯が一定の圧力と振動をキープすることになります。

これは呼気と声帯が1つの運動体として連動することを意味します。

例外なくロングトーンをキープできないシンガーというのは、声帯と呼気を送り出す呼吸器官との連携に問題があります。

 

 

ときに「呼気の量」を考えてトレーニングする独学の方がおられますが、呼気というのは声帯を震わせる道具にすぎません。

 

逆に「声帯をどの程度閉じるか」を考えてトレーニングする方もおられますが、閉じる強さを決定したとしても呼気の噴出量とのバランスが合わないとイキみのように喉に過剰な加圧をかけるだけの結末で終了します。
(そもそも声帯は、人の意思の力ではコントロールできない不随意筋に支配されていることは過去記事でも紹介済みですね)

 

 

上のような2つの方法は、声帯のみか、呼気のみか、の意識でとどまっているのですが、声を作る構造体はその両方が必要です。

そしてその共同作業のバランスが重要なのです。

 

声を作る構造体は常に流動的に動くので静止する場面というのはありえません。

 

 

分かりやすく例を出すと、人間は直立に立っている時でも筋肉運動が静止することはありません。

背筋側と腹筋側の筋肉が常に微妙な拮抗力でバランスを保ち続けています。

 

声もロングトーンではただの1音発声と思いがちですが、声帯を動かす筋肉が常にバランスを取りながら音程と強さをキープし続けているのです。

 

 

それと同じことで、一息でレガートに音符を処理することで音量と音程を守るために喉の筋肉群が絶妙なバランスを要求されます。

このバランスを保てないと滑らかに一息で長いフレーズはとても歌えません。

 

このような共同体の連結作業を練習の中に組み込むのがベルカントの大原則な訳ですね。

まとめ

まとめ①ボイトレの基本は「滑らかに歌う」

 

まとめ②声量を極端に小さくする必要はない

 

ゆーま
練習の基本は滑らかに歌うことです。「ボイトレの基本」を守りながら成長していきましょう♪

 

 

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