(裏声・地声の)筋力強化による音質の変化

      2017/10/04




皆さんこんにちは!
いつもボーカルスクールMVS公式ブログをご覧くださり、ありがとうございます!

ブログと同時に進めていますYoutubeチャンネルのほうにも上達されている方からのコメントなども頂くようになりまして嬉しい限りです。
その中で、スクール生には声帯周辺の筋力強化の成長を感じた時点で説明していることなのですが『声帯を動かす筋肉群の筋力が上がってきた際の音質の変化』について記事にさせていただきたいと思います。

こちらの動画でも、音質の変化についてUPしていますのでぜひご覧ください。

では、今回も楽しみながら、いってみましょう!

 

筋力強化の進行は音質にしか反映されない

『筋力強化の進行は音質にしか反映されない』という見出しは、声帯周辺の筋力強化に成功してきた方は納得されることかと思います。
例えば裏声を発声する際に重要になる筋力が強化されると今まで通りに発声している裏声がハッキリと輪郭を持ち始め、口の外で響く感覚を得ます。
簡潔に言うと、筋力強化が成功しているのか否かは音質の変化をもってのみしか判断する術はありません。

喉の筋肉だからといって、外見的に喉の形状が変化したり、新たな声帯の動きを感じられるということでもありません。
同じ指令(迷走神経の枝による発声命令)であるにも関わらず、音質が変化してくるのです。

 

筋力強化トレーニングは止めたらそこで終わる

筋力強化トレーニングは初期であればあるほど、止めた時点で成長は終わります。
なぜなら、使わない筋細胞は萎縮していくというのは喉に限らず人間の自然な現象であり誰も逆らえないことだからです。ですが、ある程度の筋力まで育てると、トレーニングの間隔を長く休んでも初期の頃のような脆弱な筋力に戻ることはありません。(これは引退したアスリートが今まで育ててきた筋肉が、すぐに素人レベルまで落ちることはないことと似ています)

筋力強化は地声筋群であろうと裏声筋群であろうと長期の作業になります。このトレーニングを長期で続けられるのかどうかが成長の一番の鍵なのです。

 

音質の変化過程

音質の変化には特徴があります。
これはとても重要な情報です。どの本や文献にも載っていませんが、私自身の経験とスクール生の膨大な声の記録で、ほぼ例外のない過程です。

まず、地声であっても裏声であっても、かなり脆弱な声区音質というものは空気漏れが多い音質から始まります(これは声帯自体を「締める」「伸ばす」といった作業能力が弱い為に声帯振動が弱く、息が余分に漏れて声帯を通過してしまうためです)

次に、両声区ともに中音域から少しづつ声が輪郭を持ち始めます(ハッキリしてくる)

さらに進むと「あ」母音が明らかに出しやすくなり、空気漏れもかなり減ってきます(裏声に顕著に聴かれます)

その後、裏声レンジでは高音域が広がり始め、最後に低音域も音質の輪郭がハッキリしてきます。

最終的には音域全てで音質のムラが無くなってきます。(中音域だけ強く、高音域や低音域は弱いというものが無くなってくる)

ほぼ例外なく、この過程を踏みながら筋力強化は進められていきます。(段階により負荷を強くかけるトレーニングに変えていきます)

上記した過程で重要なことは『地声、裏声の出し方は初期から変えていない』ということです。裏声であれば地声を混ぜることない純粋な裏声にも関わらず音質が変化の過程を経ていくということです。

まとめ

①筋力強化が進んでいるか否かは音質で判断するしか術はない

②筋力トレーニングは止めた時点で成長は終わる(意識的に鍛えないと筋力強化が勝手に起こることはない。そして長期トレーニングが必須)

③筋力強化の過程での音質の変化の特徴を知る(「音質の変化過程」に記述)

 

以上のように、音質というものは変化していきます。なぜなら音質を決定付ける声帯を動かす筋力が変化するからです。
この声の真理を知ることが大事です。(「真理」とは、それを知っていても知らなくても常に起こっていることです)

今回も最後までご覧くださり、ありがとうございます!今までになく難しい内容だったかも知れません。ですが何度も言っているように、このブログでは根拠のないことや本質を突かないことは一切書きません。難しい内容でも皆さんが分かりやすいように悩みながら書いていますので是非何度も読み返してください!

それでは今回はこのへんで!ありがとうございました!

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20歳より音楽活動をスタートさせ様々なボイストレーニングを6年ほど実践してきたが上達せず断念。その後、医学的な観点からのアプローチが必須であると気付き医療学院へ入学し首席で卒業する。 コーネリウス・リード著「ベルカント唱法」の完璧な発声理論に感銘を受けトレーニングを再開し、声区融合(ミックスボイス)を完成させることに成功。 現在、ボーカルスクールMVSでの指導に加え、正しい声の知識を全国へ普及するべく様々な活動を行っている。

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