構音(発音)について

      2017/11/24




皆さんこんにちは!
いつもボーカルスクールMVS公式ブログをご覧くださりありがとうございます。

今回も発声にまつわる有益な情報を、なるべく分かりやすく簡潔にお伝えしていこうと思いますので是非最後まで読んでいただければ幸いです。

本日のブログテーマは「構音と声帯運動の関係性」です。
テーマだけ聞くと難しそうに感じるかも知れませんが、ご安心ください。この記事を読み終わる頃には新たな発声の知識を手に入れ、毎日のトレーニングに反映できるはずです。
それでは、いきましょう!

構音(こうおん)とは?

では本日のテーマの理解を深めるために「構音(こうおん)」について説明させていただきます。(Youtube動画でも説明していますので、ご覧になっていない方は是非ご覧ください)

構音(一般的に言う「発音」と同じ意味で捉えても大丈夫です)とは、大辞林ではこう書かれています。
「声帯から唇に至る音声器官の形状を変えて個々の言語音を作り出すこと」

・・・うーん、やや堅苦しいですね。これを簡単に言うと、
「声帯で震えた音を、口や舌などの形を変えて言葉に変えること」です。

とても言い回しが簡単になりましたね。大切なことは難しい言い回しを暗記することでは無く、意味をしっかり理解することです。意味を理解せずに文面だけ覚えても意味がありません。

もう一度、構音について整理しましょう。構音とは、
「声帯で震えた音を、口や舌などの形を変えて言葉に変えること」

 

構音に重きを置くメソッドの限界

昨今のボイストレーニング方法で、よく見かける方法は「構音(発音)の構えを固定する」方法です。

例えば「あ」は、こういう口の構えですよ。「い」は、もっと口を真横に引っ張るように。などというものです。
このメソッドの狙いは構音の形を固定することで発声自体を安定させることにあります。

ただ、発声上の重要な問題が1つあります。それは、
「声帯の運動と構音作用は独立しあっている」ということです。

先ほどの構音の説明「声帯で震えた音を、口や舌などの形を変えて言葉に変えること」でも書いたように声帯運動のあとに起こる事が構音作用なんです。声帯を震わせた後に、発音を変化させることが構音。ということは声帯を震わせること自体は別問題なんです。(支配神経的にも別です)

言い換えると、構音運動が上手くても声帯運動自体に問題があれば声は自由に扱えない。ということです。

ですので、先ほどお伝えしたメソッドで構音自体の構えを頑張って習得しても、声帯運動の問題点にアプローチしなければ、声帯自体に問題を抱えているシンガーの成長は期待できないということになります。(例:声区内の安定した音では滑舌は良くなるが高音に差し掛かるにしたがって滑舌は乱れだす。なぜなら声帯運動の問題点を解決しないままだからである)

そして、もう1つ構音(発音)の構えを固定することで問題となることがあります。
それは「発音は国や地域によって正解が変わる」ということです。
簡単に説明すると、日本国内で構音固定のトレーニングを受けた生徒が、その後アメリカでトレーニングを受けたとします。
この時、アメリカ人トレーナーから言われるのは「それは英語発音ではない」ということです。

普段から洋楽などを歌われているシンガーの皆さんであれば当たり前なことだと思いますが、日本語の「あ」と英語の「a」は発音方法が違います。もちろんイタリア語も違います。
構音を固定しないと安定した歌声が出ないとなると、発音の滑らかさや、他言語の曲を歌いこなす際に多大な問題を抱えます。

結局、『どんな発音であっても綺麗に声帯運動をしなければならない』というのが歌には求められます。
そして『声帯運動自体の問題を解決しているシンガーはリラックスした構音運動により、歌唱中も滑らかに発音できる』という特徴を持ちます。

最後に練習の際の注意点をお伝えします。

1、大げさに開口したりしない
歌になった途端に、とてもオーバーに発音を気にする方がいますが普段の発音のリラックス状態で発声するように心がけてください。一文字一文字をハッキリと発音しすぎると歌が硬くなってしまいますので注意です。

2、口角を引き上げるのはトーンを明るくするためだけ
口角を上げることで発声を良くしようとする方も多数おられますが注意です。確かに口角を引き上げると声のトーンは明るくなります。しかし発声自体には進展はありません。プロのシンガーでも口角を常に引き上げている方は殆どいませんよね。(悲しい曲で口角を上げ続けるのも、意味のわからない感情表現となってしまいます)

他にも問題のある事としては、眉間を引き上げる、舌根を下げるなどもありますが、先ずは自然な発声(普段の楽な発音)のままで地声、裏声を綺麗に出すことから開始してみてください。
細かな各論的な方法は今後の記事でご紹介できればと思っていますが、今回は重要な事柄を重点的に書かせていただきました。

まとめ

①構音とは「声帯で震えた音を、口や舌などの形を変えて言葉に変えること」

②声帯運動と構音運動は完全に独立しあっている(構音(発音)が上手いのと声帯コントロールが上手いのは比例しない)

③発音の正解は国や地域で変わる(どのような言語でも音の高低長短を自由に扱えないといけない)

今回は「構音(発音)」について記事にさせていただきました。とても伝えるのが難しいテーマでしたが理解していただければ幸いです!

では、これからも「理想の歌声を目指す全ての人へ」有益な情報を発信していきます!
最後まで、ご覧くださりありがとうございました。

 

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20歳より音楽活動をスタートさせ様々なボイストレーニングを6年ほど実践してきたが上達せず断念。その後、医学的な観点からのアプローチが必須であると気付き医療学院へ入学し首席で卒業する。 コーネリウス・リード著「ベルカント唱法」の完璧な発声理論に感銘を受けトレーニングを再開し、声区融合(ミックスボイス)を完成させることに成功。 現在、ボーカルスクールMVSでの指導に加え、正しい声の知識を全国へ普及するべく様々な活動を行っている。

 - 発声理論 ,