マインドセット
ミックスボイス
発声理論
オススメ情報

喉の感覚(調整)について

      2018/07/01




​皆さんこんにちは!
いつもボーカルスクールMVS公式ブログをご覧くださりありがとうございます。
シンガー・ボイストレーナーのU-ma(ユーマ)です。

ブログも徐々に記事数が増えてきました。
ぜひボイストレーニングに励む皆さんに、基礎的な知識の習得やモチベーションを上げてもらえるキッカケになってもらえれば嬉しいですね!

今回は「歌唱時の喉の感覚(締める、伸ばす、閉じる、開ける、などなど)」についての内容を少し書いてみたいと思います。
いつもよりは、若干難しいかもしれませんが一度最後まで読んでみてくださいね。

では、いってみましょう!

 

喉の感覚(調整)とは?

発声学の権威であるフースラーは、著書「Singen(うたうこと)」の中でこう書いています。

〜偉大な歌手たちが、歌うことに関して「筋肉なしで」と言ったとすれば、彼らのそういう感覚は次のように解釈すべきである。
すなわち、筋および筋群は、生理学的に正しく働いているときでも、その運動を初めて体験する場合には、初めのうちはその筋または筋群を感知し得るものなのである。
しかしながら、その筋が目覚めてくるにつれて、それを感知することはしだいに少なくなるのである。
そして完全な働きをしている筋肉は、特に注意を払わないかぎり、もはや自覚されない。
すなわち、歌うときに、いつまでたっても喉頭を感じる人は、必ずまた妨害されているのであって、その場合少なくとも誤った相手役がまだ入り込んでいるのである。〜

少し翻訳が難しいですね。でも大丈夫です。簡潔に説明します!笑

上記の、フースラーの一文はとても大切な内容を記しています。

まず【偉大な歌手が筋肉なしでと言ったとすれば】という記述。

この一文から読み取れることは「技術が完成している歌手は外部コントロールから解き放たれている」ということです。
「筋肉なし」という感覚は、ただ歌うこと(表現すること)だけに集中しても自由に声が出ることを意味します。(喉を閉めるや、開けるなどといった喉の感覚調整に一切意識が向いていないのです)

次に【その運動を初めて体験する場合には、初めのうちはその筋または筋群を感知し得るもの】という記述。

例えば、初めて純粋なファルセットを出した瞬間に感じる閉鎖筋群の弛緩、共鳴感覚の変化、などの体感は新たな体験としてハッキリと感じることができます。ただ、訓練を繰り返してゆき純粋なファルセットを的確にいつでも当たり前に出せるようになるとどうなるのでしょうか?

当初あった新鮮な感覚は当たり前の感覚に変わっていくため感知しなくなっていきます。
これは訓練を経て習得していく様々な発声に当てはまります。

このことを、続けてフースラーは記述しています。

【完全な働きをしている筋肉は、特に注意を払わないかぎり、もはや自覚されない。
すなわち、歌うときに、いつまでたっても喉頭を感じる人は、必ずまた妨害されている。】

要は、技術が進歩していくに従って細かな感覚というものは衰退してゆきアバウトなイメージで発声器官が調整されていくということです。(これはコーネリウス・リードのいうメンタルピクチャーです)

フースラーに言わせると、いつまでたっても喉のコントロールに意識が向くということは、声は喉の筋群に未だ妨害を受けている。ということですね。

結論としては上級者になればなるほど、喉の感覚や外部コントロールから自由に解き放たれていきます。

 

トレーニング初期のみ喉の感覚を追ってもOK

私のスクールでも、トレーニング初期の発声純化の際は「空気を多く」や「口の外に空気や言葉を吐き出すように」などなど、様々な感覚的な要求をすることがあります。
ですが続けて、こうも言います。
「ただ、それが発声の正解ではないです。正解はイメージだけで綺麗な音が出ることです」

多数の生徒さんはトレーニング初期、バランスの良い発声を知らないことが多いので感覚的に調整することもありますが徐々に、その感覚調整からは離れていきます。

綺麗な発声が当たり前になるからですね。

このように、「喉の感覚を追う」のは初心者やトレーニング初期の調整時のみです。

まとめ

①喉の感覚を追って良いのはトレーニング初期のみ

②技術の進歩に伴って、喉の調整は自動的に行えるようになる

今回はフースラーの言葉を借りて記事を書かせて頂きました。
この記事も、皆さんの学びになれば幸いです。
では、これからも「理想の歌声を目指す全ての人へ」有益な情報を発信していきます!
ボーカルスクール MVS公式LINE@友だち追加で『ボイトレ無料相談受付中♪』

スクールウェブサイトはこちら↓
ボーカルスクールMVSウェブサイト

 




 - ミックスボイス, 発声理論 ,